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学会について

本学会の性格と目的

ライフサポート学会は、日本における福祉工学,生活・生命支援工学分野の研究および情報交換を行う学会として、昭和60年に設立しました。 年次大会の開催も25回を超え、当該分野におけるフロンティア的役割を果たしてきました。 本学会では年4回学会誌を発行しており、数多くの優れた論文を掲載しております。 現在の課題としては、医用・福祉工学の分野において、介護機器、機能補助・ 代行機器、治療機器、検査機器、計測機器などをコンピュータ技術、情報処理技術、 制御技術、微細加工技術などにより、インテリジェント化と機能の高度化を目指すことで、この分野の研究はこれからの我国の高齢化社会において不可欠なものと考えております。


ライフサポート学会とは

1.今後の我国社会発展の基盤
 我国社会の健全な発展は、自立精神の助長・相互扶助の精神の涵養を基礎として、個人・家庭・社会の生命・生活を健康に維持・発展することに依存する所が大きい。壮年労働層の減少等、我国有史以来始めての社会構造の急激な変革である高齢化時代の到来を目前にして、この維持・発展のためには、足らざるは補う高度技術の開発・利用による支援が、今後益々必要となる。

2.必要となる新しい技術
 この新しい技術は、医学・生物学等と結合した工学に、社会福祉・行政等・より社会的・集団的視点からの必要条件をも付加した新しい視点からの高度開発技術であるといえよう。個人に関するものとしては、今後の高齢化時代に新たに発生・増大が予想される疾病を含んだ医療用高度機器、高齢化時代を支える個人の健康維持のための各種訓練器・家庭用計測器・生体用各種補助機器等の開発による技術的支援が、集団に関するものとしては、障害者の介護にあたる家族の日常生活維持等、生活環境保持のための機器、障害者・老齢者等を含む地域社会における自立生活援助のための機器開発等を、さし当たり挙げることができよう。

3.本学会の目的
 自立精神を助長し、相互扶助の精神を伸展することを柱として、我国の個人・社会の生命・生活を健康・安全に発展させるために求められる技術的支援特に新しい機器開発について、研究開発・情報交換等を行い、我国および国際社会の発展に貢献することが、本学会の設立とその活動の主たる目的である。この目的の実現には、多数異なる分野の知識・経験の統合によって作られる新しい概念に立った技術分野を開拓・建設していかねばならない。このためには、従来のいわゆる「医工学」とも異なる「生命・生活支援技術」とも称されるべき新しい高度な工学の発生が期待される。本学会はこの新しい工学・技術分野に関心のある研究者に広く参加を求め、研究開発・意見交換の場を提供し、また関係生・医・薬・理・工等の研究諸機関・団体との連絡を密にし、特に機器開発の基礎となる精密機械分野と提携補完して、共に本分野開拓に努め、我国社会の新しい発展の基礎の一つとして役割を果たそうとするものである。